どうしてコミュニケーション能力が必要なの?

医療・介護の分野に従事する方々が日頃不安を感じている要素のひとつが「コミュニケーション力」です。

次のようなことで悩んだことはありませんか?
「何を話してよいかわからない」
「自分の聞きたいことだけを質問して、一方的になってしまう」
「指導者や上司に自分の考えや気持ちを伝えられなくて辛い」
「指導者の指示・指導があいまいで理解できなかった」
「上司や先輩の叱責や言葉に傷ついた」

これらは、主に「会話の内容」や「相手との関わり方」が課題となります。被援助者に寄り添って、よりよいケアや支援を行っていく上では専門性を活かすコミュニケーション力の習得が必要なのです。
うまく話すことよりも、自分や相手の状態に気づいたり、考えたりする力、思いやりをもって表現する力が求められています。

 

コミュニケーション不足が及ぼす影響

  1. 対被援助者及びそのご家族・関係者
    被援助者及びそのご家族・関係者とのコミュニケーションが不足すると、被援助者との信頼関係が希薄になり、ケアのプロセスへの障害が発生します。これは、被援助者だけでなくご家族や関係者にも不信感・不安感を抱かせることになるのです。
    「十分な説明がなかった」「現在の健康状態に気づいてくれなかった」などと相手に思われてしまうのは、相手の状態に気づかないことから発生する説明不足と確認不足です。
  2. 対職場内での援助者同士
    職場内での援助者同士のコミュニケーションが不足すると、援助者のモチベーションが低下し、援助者同士のチームワークが乱れます。その結果、ケアのプロセスへの障害が発生します。
    「○○さんがやってくれると思っていた」「連絡事項(情報)が伝達されていなかった」などの思い込みや勘違いが思わぬリスクを招きます。

 

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